フロントアクスルジョイント破損
1999年上期以前モデルにお乗りの方へ 
 注意!

By (松)
2001.9.8

 1999年上期以前のモデル(当然並行輸入ですね。)にお乗りの方で,距離が延びてて(私は48000km弱で発生),ハンドルを切るとフロントサスからきしみ音が出ている方は要注意。
心当たりのある方は,至急購入店に持ち込んで,フロントトランスバースリンク(ダンパーストラット下の受け部)のボールジョイントの交換を行ってください。
放っておくと,何かハンドルが重くなったなぁと思うまもなく,突然ジョイントがバラバラになってタイヤがあっち向いてホイする(車軸が外れる)恐れがあります。
私の場合は,幸い,低速上りコーナーで発生したので,ボールジョイントが破損しても,ダンパーストラット1本で何とかボディからはずれず,ブレーキホースにも破損がありませんでしたが,下りや高速走行中なら,下手すると命にかかわると思います。

以前,smart本社のページでリコール情報が出ていたと思いましたが,最近では参照できません。
対象モデルナンバーはsmart横浜さんのウンチクページによるとTCC01MC01XH045000以前だそうです。

2001.9.2
rev 2003.11.11

Last Updated 2005.5.29

 フロントサス下部ボールジョイント破損後の様子です。
 外れたときは,突然ガクンと車体が下がり,同時にガガガと擦る音がしたため,タイヤがバーストしたものと思いました。
 当然,アルミホイールの内側はかなり削れていましたが,エア抜けもなく,補修で直りました。
 幸い,ブレーキホースも破断せず,他輪のブレーキは生きてました。
 また,外れたタイヤが一応うまくホイールハウス内で回転していたと見えて,ホイール内側の削れは,内側均等に分布してました。
 破損したボールジョイントは,粉を吹いており,グリースの痕跡すらなく,ボールジョイントとは思えませんでした。
 このままでは,唯一の支えのダンパーが曲がったりブレーキホースが傷む恐れがあるなと思い,JAFを待つ間,ジャッキアップしてタイヤを正位置に直しておきました。
 ジャッキアップして,正位置に当て直した状態の破損部です。
 下の写真で指でゴムを引き下げていますが,当然通常はこんなことはできません。
 また,ジャッキをはずすと,そのままトランスバースリンクが下がってホイール下部内側にあたり,支えにはなる状態でした。
 破損後は当然自走できません。幸い交通の殆どない山道(高速道路の脇道)だったので問題ありませんでしたが,町中だと,ノーブレーキで突然の停止なので,直後に追突されるでしょう。道路の端に寄せることもできず,車線上に置いたままで停止板を表示してJAFを呼んで待つこと1時間半。
 JAFが着いても,タイヤでは支えられないため,支え上げることもできず,タイヤを外して,左右のトランスバースリンクに爪を架けて持ち上げてもらいました。
 このまま約50kmの牽引で地元ディーラーに持ち込ませてもらいましたが,牽引料はJAF会員割引を入れても3万某円の料金がかかりました。

 購入店から,車を持ち込んだディーラーに交換部品を送ってもらい仮修理を行い,購入店にキャリア陸送して,もう片方のボールジョイントも交換,ホイール修理を行い,アライメントをとって帰って来たのは,およそ1カ月後でした。

 後日修理後にもらった問題の部品。
 本来は左のボールが右のケースにはまっていて,ぐりぐり動くようになっているものなんですが,ゴムブーツのシール不良で雨がしみ込みグリースが流れ出て,きしみだして,そのうち,バラバラになる・・・というものでした。(以前MCC本社のリコール情報ページにはそんなことが書いてあったんですが・・・・)
(2004.1追記)

Updated 2005.05.29

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